夜明け前がいちばんくらい

東京に生きる生きにくいわたしの記録

夜明け前は終わらない

一難去ってまた一難。

 

本日術後の検診。

実は、許可が出るまでセックスしてはいけなかったのに一昨日してしまい。

案の定おなか痛くて。

ほんとうに流されやすい自分が嫌になります。

 

まあ、そのことを危惧しながら行ったら、、、

とんでもない爆弾落とされました。

 

子宮頚がんの一歩手前かもしれない。

子宮頸部高度異形成。

 

大学病院で精密検査です。

 

病気は仕方ない。

けど。

これはさすがに夫に黙ってはいられない。

し、もしかしたら中絶したこともバレるかもしれない。

 

もちろん恋人には言った。

こんなハイリスクな彼女いらないよねー。

いらないわ。

セックスもできないし。

 

もう全てが詰んだ。

全部ぜんぶなかったことにしたい。

消えたい

依存したくない。

今日1日彼から連絡がなく。そんなことぐらいで拗らせる人妻。

もちろん自分の中で処理してるけどね、涙なんか流しちゃってばっかみたい。

 

好きになりすぎてる。

しんどい。

 

所詮不倫。

所詮セフレ。

せいぜい2番目。

 

なんの未来もない、過去もない、

今しかない2人なのに。

何がこんなに悲しいのだろう。

 

離れた方が良いのかな。

中絶を経験したカップルはほとんど別れる、みたいな記事を見た。

特に不倫カップルなんてそうでしょう。

こんなことして、まだ付き合うなんて正気の沙汰ではない。

 

なにもないところへいきたい。

恋だの愛だの。

驚くほど健康

昨日手術したはずなのに。

今日はなにもない。

出血は少しあるものの、痛みもなにもない。

ホントに中絶したの?わたし。

こんなに簡単に日常に戻るの?

 

そして、今日は彼は彼女Aの日。

わたしも現実世界A。

ただの妻であり母として過ごす1日。

いつか壊れてしまう。こんなことしていたら。

でもどうしてやめられないんだろう。

 

今が夏でサッカーやっててよかった

気が紛れるし。

夏だし。

 

おなかがやはり痛い。

薬の副作用で下ってるみたいだけれど。

子宮もきゅーきゅーする。

でも、いなくなった途端に。

胸のハリと吐き気がピタッと治まった。

そして産後(でもないのに)通称ガルガル期発動してみたり。

恋人(彼がそう言っていたのでこれからはそう呼びましょう)にさんざん悪態ついて、

やさぐれてみたけど、ますます寵愛される結果に。

 

ねぇ、そんなに好きならAの世界の彼女と別れて?

 

なんて言えるわけもなく。

こちとらAには旦那と子供いたわ!!

 

もうわたしたちはA'の世界のことだけを言葉にしよう、2人でいるときは。

それがただしい現実なのだから。

 

上の空なのはいまに始まったことではないが

宇多田ヒカルのnewアルバム、iTunesで買ってはいたけどまだ、聴いてなくて。

今SONGS見てて泣けた。

今日、今だから余計に身に沁みる。

 

結局、手術のあと、彼が迎えに来て、彼の家で少し休んで帰りました。

驚いたことに?彼はわたしを「彼女」だと思ってくれていたようです。

え?彼女いるよね?と思いますが、それはわたしが以前望んだことで。

 

あの子のいる世界Aではあの子が彼女

わたしのいる世界A'ではわたしが彼女

 

それでいい、それだけでいいってね。

 

他者を巻き込まず、ギャラリーのないところでする恋愛は果たして恋愛なのか?

という議論はあるかもしれないけれど、

わたしたちは、わたしたちでA'の世界で生きていればそれでよいのです。

 

よかったのです。

 

でもね。

うん、さすがにこんなことになってしまって、それでもなおこの関係を続けていくのかは、いくら場当たり主義のわたしでも考えるところはある。

だって、そうでしょう?

 

身体の関係からはじまり、まあ今は恋人かもしれないけど(お互い他にもいる)、

たかが1カ月の付き合い。

なのに妊娠して中絶して。

ふっつーに考えたら、は?やばくない?今すぐ別れるべき、てか、いいきっかけだよ、

よく聞いて?すべてを失くす前に全速力で彼から離れなさい!

だよねぇ。。

 

でも。

それなのに。

彼があまりにもわたしのことを愛しい眼差しで見るので。

あれ?こっちの世界がただしいんだっけ?

こんなに光に包まれているし。

といつも錯覚してしまう。

 

その光はあたたかく、やわらかく、

ほんのり甘い匂いがして、わたしを包み込む。

ああ、よかったなにも、なにもまちがっていない、と安堵して

わたしはまた眠る。

 

目がさめるといつもの家。

これはこれでわたしが勝ち取り築き上げたお城。

これも壊せない。

 

けっきょく欲張りなだけ?

その報いが今回のこと?

 

どうなるんだろうこれから。

とりあえずフランス×アルゼンチンが始まってまったく何も考えずにこの文章を打っている。

 

いつもいつでも上の空。

 

 

あー!!PK!!!

終わりました

体験談とかで読んでたのと同じ。

点滴で麻酔入れられたら気がつくと眠っていて、目が覚めたら「無事終わりましたよ」

 

ホントになんにもない。

記憶もない。

痛みもない。

吐き気もない。

なにもない。

 

ただ、血だけが流れた。